左手ギタリストのための理想的な楽器を見つけることは、楽しさと成長に欠かせません。
本記事では、レフティギターの購入において注意すべきポイントに焦点を当て、演奏テクニック向上の第一歩を踏み出しましょう。
レフティギターの特異性と演奏テクニックの関係
左手ギタリストにとって、ギターの選定は演奏に大きな影響を与えます。右利き用のギターを逆さまに弾くことは避け、レフティモデルを選ぶことが重要です。これにより、コードの押さえやフレットへのアクセスがスムーズになり、快適で効果的な演奏が可能です。
1. ネック形状の理解
- ネックの形状は演奏感に直結します。自分の手のサイズに合ったネック形状を見つけましょう。
- 「Cシェイプ」「Uシェイプ」「Vシェイプ」など、異なる形状があります。各形状の特徴を理解し、自分のプレースタイルに合ったものを選びましょう。
Cシェイプ
- 特徴: Cシェイプは円状のネック形状で、一般的に中くらいの太さを持ち、初心者にも非常に扱いやすい形状です。
- 利点: 手になじみやすく、広い範囲でのプレイが可能。幅広いジャンルに対応可能で、万人受けする形状といえます。
Uシェイプ
- 特徴: Uシェイプはやや角状のネック形状で、太いグリップが特徴。一般的にはクラシックなギターやヴィンテージモデルで見られる形状です。
- 利点: グリップがしっかりしているため、力強い演奏が可能。大柄な手のプレイヤーにも適しています。
Vシェイプ
- 特徴: VシェイプはV字状のネック形状で、主にロックやメタルのギターで見られる形状です。ネックが細くなる傾向があります。
- 利点: 高音域でのプレイがしやすく、速いフレーズやハイゲインな演奏に適しています。
フラットなネック形状
- 特徴: フラットなネック形状は円状やV字状ではなく、フラットな形状を持つもの。主にシュレッドやフュージョン向けのモデルで見られます。
- 利点: 高速でのフレットワークがしやすく、複雑なテクニカルなプレイに向いています。
ネックの形状に関する記事は、以下にて詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
ショートスケールとロングスケール
- 特徴: ギターのスケールは、フレットの数に影響される。ショートスケールはフレット数が少なく、ロングスケールは多い。
- 利点: ショートスケールはストリングの張りが緩く、プレイが楽。ロングスケールはピッチの安定性が高く、音のクリアさが向上。
これらのネック形状やスケールの特徴を理解することで、プレイヤーは自分の好みやプレースタイルに適したギターを見つけやすくなります。各形状がもたらす音楽的な特性を把握し、自身の音楽の表現に活かしていきましょう。
2. 適切なギターの選び方
- ギタータイプやボディ材、ピックアップの種類に注目しましょう。音楽スタイルに合ったギターを選ぶことで、理想的なサウンドを追求できます。
- レフティモデル専門のブランドやシリーズも探してみましょう。
ボディタイプの考慮
- サイレントタイプ: レスポール、ストラトキャスター、テレキャスターなど、様々なボディタイプが存在。音楽ジャンルや好みにより選択。
- ハンドリング: ボディサイズや形状がプレイヤーの体格や好みに合うことが重要。試奏して自分にフィットするか確認。

初心者なら、ストラトキャスタータイプのギターが、座りながらや立って弾いても扱いやすいのでおすすめですよ!
ピックアップの選択
- シングルコイル vs ハムバッカー: シングルコイルはクリアで明るいサウンド、ハムバッカーは太くてパワフルなサウンド。ジャンルや演奏スタイルに応じて選択。
- アクティブ vs パッシブ: アクティブは増幅回路を内蔵し、パッシブはそうでない。アクティブは高出力でクリーンなサウンドが得られる。

クリアな音も求めるなら、ストラトキャスターなどのシングルコイルで、中低音のサウンドも求めるならレスポールなどのハムバッカーがおすすめ!
ネックの形状
- Cシェイプ vs Uシェイプ vs Vシェイプ: プレイヤーの手のサイズや好みにより選択。Cシェイプは一般的に扱いやすく、Uシェイプは力強い演奏向き、Vシェイプは高音域向け。
- スケールの長さ: スケールの長さが異なると、弦の張り感や音の伸びが変わる。プレイヤーの好みに合わせて選択。

初心者の内は、ネックの形状を見た目で把握するのは難しいので、実際にギターを手に取ってしっくりくるタイプを見つけてみましょう。
トーンウッドの影響
- メイプル vs ローズウッド: ネックやフィンガーボードの材質がトーンに影響。メイプルは明るく攻撃的、ローズウッドは暖かくミッドレンジが豊か。
- ボディの木材: アッシュ、マホガニーなどボディの木材も音質に影響。好みのトーンを重視して選ぶ。

個人的には、硬めのサウンドが出るメイプルが好きですが、音の好みや見た目は個人差が出るので、初心者は、あまり拘らなくても良いかもしれません。
ブランドと価格帯
- 信頼性と予算: 有名ブランドは品質が保証されるが、予算も考慮。中級者向けのモデルでも十分な性能を発揮することができる。

初心者は最初に安いギターを買いがちですが、安いギターは安いなりの品質です。おすすめは同じ価格帯なら、中古ギターから始めてみると良いです。
試奏と比較
- 店頭での試奏: 実際にギターを手に取り、試奏することが重要。音やフィーリングを確かめ、自分に合うかどうかを判断。

初心者が店舗での試奏を行うのは、恥ずかしさもあり抵抗あるかもしれません。ある程度コードを覚えてから試奏してみましょう。レフティギターはなかなか在庫にはないですが・・・
レビューの参考
- オンラインレビュー: 同じモデルを使用した他のプレイヤーの意見や評価を参考に。実際のユーザーの声は貴重な情報源。

Youtubeなどで気になるギターがあればレビューなど確認してみるのもありです。
これらのポイントを考慮しつつ、自分のプレイスタイルや好みに合ったギターを選ぶことが重要です。詳細な比較や評価を行い、理想的なギターを見つけましょう。
3. テクニック向上のための練習法
- ギターの購入だけでなく、効果的な練習法も重要です。左手の柔軟性向上やスケールの習得にフォーカスした練習プランを組みましょう。
フィンガープレイ
- フィンガーエクササイズ: 各指を使った簡単なフレーズを繰り返し弾くことで、指の柔軟性や力の入れ具合を調整。
- スケール練習: メジャー・マイナー・ペンタトニックスケールなどを様々なポジションで弾き、指の動きを慣らす。
ピッキングテクニック
- アプ・ダウンピッキング: 同一弦をアップ・ダウンで弾く練習。リズム感やスピードを向上。
- アルティメットピッキング: 複雑なピッキングパターンを使った演習で、正確性と速さを向上。
レガート奏法
- ハンマリングとプリング: フィンガーを使ってハンマリング(強打)とプリング(引き抜き)を組み合わせ、滑らかな音色を出す。
弦のミュートテクニック
- パームミュート: 手のひらを使って弦の鳴りを抑え、狙った音だけを出す練習。リズムセンス向上。
- レフティハンドミュート: 左手で使わない弦をミュートし、クリーンでダイナミックな演奏を実現。
コードプレイとフレットボード理解
- アルペジオ練習: コードの構成音を1つずつ刻み、メロディックにアプローチ。フレットボード全体を理解する。
- コードの変化練習: スムーズで迅速なコードチェンジを目指し、複雑なコード進行にも対応。
ジャムセッションと即興演奏
- バックトラック使用: 様々なジャンルのバックトラックに合わせて演奏。即興演奏力やアンサンブル能力を高める。
- 他楽器とのセッション: ドラマーやベーシストとのセッションで、リアルな演奏経験を積み、コミュニケーション力向上。
テクニカルエクササイズ
- スウィープピッキング: アルペジオを流れるように演奏するテクニック。複雑なフィンガーワークとピッキングを要する。
- タッピング: レフティハンドの指でフレットボードをたたくテクニック。速弾きや異音効果を生み出す。

ギター全般で言えることですが、「ギターは練習あるのみです」根気よく弾いていればそれなりに弾けるようになります
これらの練習法を組み合わせながら、様々なテクニックを磨き、演奏スキルを向上させていくことが重要です。自身の目標に応じて効果的な練習プランを組んでください。
レフティギターの購入ポイント|使いやすさと演奏性を重視して:まとめ
左手ギタリストにとって最適なギターを見つけることは、演奏のスタート地点です。ネック形状、ギタータイプ、練習法の理解と工夫が、楽器選びを成功に導き、充実したギターライフを約束します。